ワイの気持ち悪い昔話を聞いてくれ

ただの勘違い陰キャの痛い話。思い出しながらなので遅い。つまらないと思う。暇つぶしやねん。

きもっちわるいなぁキミ

はよ

アニメ雑誌に応募されたイラスト切り取ってワイの作品やで!って自慢してたワイに勝てるか?

いやそれはキミ悪くないよ周りが悪いよ

なるほどそれは痛い話やな
面白かったわ

あ、これワイにもダメージがありそうな
勘違いチー牛話や

やめろぉ!人生経験が浅く
チー牛に優しくふるまっても何の害もないと勘違いした美人に優しくされて
惚れてしまう勘違いチーチー話はやめろぉ!

ワイは結構女子とも話す方だった。人見知りではあるけどコミュ障ではないから。その子は前の席だった。いっつも後ろのこっちを向いて話しかけてくるもんだから、ワイは盛大に勘違いをした。ワイはこの子も好きだし、この子もワイのことが好きなんじゃないか。両思いなんじゃないか。だってほかの男子と全然話してないし!

まぁただの勘違いなわけで、他の男子とも普通に話してたと思う。見てないだけで。ワイは猛アプローチした。席替えで遠くなっても休み時間はずっとその子の席に話しかけに行き、その子はオタクだったもんだからその子がやってたゲームやらアニメやらをすげー見て、話を合わせられるようにした。

正直今でも嫌われてはなかったと思うんよなぁ。まぁ相手に恋愛感情はなかったと思うけど。

ワイは勉強した。恋愛について。女子が喜ぶ男性の仕草とかを調べた。
色んなサイトを飛び回って。そしてワイはひとつの行動に出た。それが今思い出しても死にたくなる。、、、頭ポンポンだ。やばい、変な汗出てきた。

ヒエ

頭ポンポンはあかんわ

そんな回りくどいことせずに告白したらいいのに

ほんでほんで?

これ絶対落ちたやろ

本当に浅はかだったと思う。ワンチャン相手から告白してくれるとさえ思った。気持ち悪い。それから、ワイは思った。彼女の家はどこなんだろうか。もしかしたらワイの家と同じ方向なのではないだろうか。もしかしたら一緒に帰ってキャッキャウフフできるのではないか!本気でそう思った。あの頃は仲のいい友達程度の関係だったので、駐輪場までは一緒に向かっていた。
ワイ「ね、ねえ、佐藤の家ってどっちの方角なの?」(これから彼女の名前は佐藤と呼ぶ)
佐藤「ああ、こっちの方だよ。」
同じ方向だった。ちょっと遠回りすれば一緒に帰れた。

でもヘタレワイ、一緒に帰ろうなんて言えなかった。そこでワイ何を血迷ったかこう考えた。
「どうにかして彼女の方から一緒に帰ろうと言って欲しい。せや!彼女の家を見つけて、そこら辺帰ってれば、一緒に帰ろうと言って貰えるのでは!」

ちょっと怖くなってきた

ワイは最悪の行動に出た。つけたのだ。彼女の下校を。ワイはいつも彼女と駐輪場まで行ってたのだが、その日は委員会の仕事と嘘をついて彼女より遅く学校を出た。彼女にバレないように、ギリギリ彼女を追える程度の距離で尾行し、彼女の家を割り出した。

探偵とか向いてるんちゃう?

それから、ワイは少し彼女より早く下校し、彼女の登校路をゆーっくり走った。彼女と出会うため。しかし2、3日は会うことは無かった。
「あれ、もしかしてあの日はたまたま違う道を通ったのだろうか。もう1回登校路を見つけなきゃだろうか。」
そう思った時だった。

だったのだった

はよ打てよ遅いねん

そういうとこだぞ

ドロンジョ様より男引き連れてんな

おせーぞ

ボヤッキーとトンズラとチー牛でええやんか

彼女モテたのだ。しかし、彼女はいわゆるオタクの男たちにモテるようだった。オタサーの姫みたいなもん。ワイは一瞬動転こそしたものの。こいつらになら勝てると思い。1歩ふみだした。
「さ、佐藤はいつもこの道から帰ってるの?」
「うん、そだよー。最近は親の送り迎えが多かったけどね。」
なるほど、ワイが見つけた登校路はあっていたようで少し安心した。その子とはその日はそこでわかれたが、大義名分もできた事だし、道が同じだから一緒に帰ろうと明日言おうと決心してその日は帰った。

🤯の予感

そこからなんか会話をした気がするけど、多分動転しすぎて覚えてない。でも、その日から一緒に帰ることになった。オタク3人をオマケにつけて。

結局今の嫁が佐藤や

おちるぞ

そこからは早かった。下校を一緒にする。それだけで中はかなり良くなった(と思う)。ある金曜日の日ワイは下校中に話をした。
「ねぇ、日曜日遊ばない?」

冷静に考えて男4女1で下校する図おかしいやろ

ワイイケメン普通に女の子と話してたら
横からきっしょい連れが来て寄って来るから嫌だったわ
毎日ストーカーの女の子が家の裏に居たて怖かったのがワイの中坊のときの思い出

「え、どしたの急にw」
「いや、そういや俺たち休みの日に遊んだことないなって。w」
たしかめちゃくちゃキョドってた。気持ちわりぃ。
「うん、いいよ。じゃあ日曜の1時に私の家きて、今日場所おしえるから」
、、、え?
ちなみに嫁ENDはないから安心してくれ

オタク達が何も言ってこないのも予想外だったが、それより家にお呼ばれしたのが夢かと思って何回かほっぺを引っ掻いた。痛かった。

好きな子に生理ナプキンの誤爆メール送ったワイよりマシやろ

やめてくれカカシ その術は俺に効く

それから土曜日はイオンに行った。ワイはオシャレなコーデなんかわからんから、今どき男子の弟について来てもらって、日曜のための服を買いに行った。

女の家行ったことあるだけでワイより上やな
称賛するで

イオンのアパレル店員が煽っているような客引きをしている店あるじゃろ?それにワイ入ったこともなかったんやけど、それに弟は易々と入っていった。え?これ金持ちが行く店じゃないの?俺みたいなキモイやつが入っていいところなのか?弟はいつもこんなところで服買ってんのか。いつの間にお前兄ちゃんを超えたんだ。

それから弟は清潔感がなんちゃら、ズボンは黒で引き締めるだとか、上着は白でなんちゃらとか、よくわかんない言葉を羅列してた。今どきの子こえーと思った。ちなみに服は意外と安かった。こんな店でも所詮イオンなんだなって思った。帰りに弟には31アイスを買ってやった。

その後散髪屋で校則に反しない程度でかっこよく切ってもらい、セットのやり方を教えてもらった。へえ、ワックスって髪を固めるものだったんやなぁって感動したよね、その時は。

結構おもろいで

髪もキメた。コーデもキメた。これで彼女のお家に行っても恥じない格好になった。とその時は思った。今考えたら。家なんだし、あそこまで変わったのは不自然だよなって思った。まああの頃はそれで大満足してたんだ。

日曜日、決戦の日。俺は彼女の家の前に立った。心臓バックンバックンしてて、変な汗出てた。やべぇ、手汗やべぇ。そう考えてたのを今でも覚えてる。