俺が人工精霊（タルパ）の作成を諦めた理由

俺はニートで時間余ってて、友達もいないしモテないから、ふとイマジナリーフレンドを作ってみようと思った
人工的にイマジナリーフレンドを作るのを人工精霊、タルパって呼ぶらしい
統失になるとかあれこれ言われてたけど、関心が勝ってタルパ作りを試してみることにした

ネットで造り方を調べてやってみた
視界にイマジナリーフレンドの姿を投影するとか、ずっと独り言で会話してみるとか、その子の絵を描いてみるとか、一日中その子のことを考えてるとか、夢の中で召喚してみるとか、触った気になってみるとか
ガチでクラピカの念修行みたいなことをやる
そんでしばらくやってたが、全く成功する兆しがない

実際タルパ持ってる奴に詳しく聞いてみるかってなった
ネットでタルパブログ書いてた奴に俺は連絡を取ってみた
そのおっさんをここではAとする

Aはタルパを五人くらい飼ってた
ブログを見るに、五人の中には忘れ物届けてくれたり、天気予報的中させたりできる奴もいるらしい
俺は半信半疑だったけどな
思い込みの一環みたいなもんだと思ってた
ただ、こいつに教わったらタルパ作れそうだなあと思わせるような力があった

Aは俺のコンタクトに応じてくれた
そんでメールでやり取りしてたけど、なんか思ったより話が噛み合わなかった
俺はちょっとその時点でおかしい気はしてたけど、まあ抽象的なもんだから仕方ないかなあと解釈してた

ヒエッ

それでメールはやめて電話にしてない?って俺は尋ねた
Aはそれも快く引き受けてくれた
正直電話するのはちょっと怖かった
タルパ五人飼ってて、超能力みたいなのも持ってるおっさんだもん
でも怖いもの見たさみたいな好奇心もあった

メール中での俺のAのイメージは麻原彰晃だった
でも電話した第一印象はただのニートのおっさんだった
声は明らかに覇気がなくて、聞き取り難くて、要領を得なくて
結論から言うと電話でも話は通じなかった
まるで小学生低学年と話しているみたいだった

全く会話が成立してなかったんだよね
相手にタルパが見えてるからじゃない
俺の質問の意図を全く汲んでくれなかったりして、まともに話ができない
言葉を何度も言い換えて伝えようとしてたんだが、おどおどし始めて沈黙する始末
「何で俺の言うことがわかんねえんだよ!」って怒鳴ったら、それで切れてそれっきりだった

それでようやくわかった
タルパ作った奴がおかしくなるんじゃなくて、おかしい奴しか作れないんだって

元々子供がイマジナリーフレンドを見るのはたまにあることなんだ
本気で動物と会話してる気になったり、公園で一人でいたのに友達と遊んだって言い張ったり
でも、大人になると思考能力の発達と共に消えていく

これまでタルパブログとか読んでたときの違和感が一気につながった
タルパのやり方とか体験談漁っても、飛び飛びで肝心なことが書いてなかったりするんだ
結果があって過程が存在しない
「物心さえ曖昧な子供のまま大人になってしまったような人間」にしかできないんだ

よくよく考えれば、そんな「自分に都合のいい架空の友人」が自在に使いこなせたら、もっと広まってないとおかしいからな
万人がやるとは言わないけど、「自分に都合のいい架空の友人」を欲しがってる人間はいっぱいいるはずだろ
なんでもすぐ体系化されるネット社会だ
海外での麻薬体験記録だっていくらでも出てくる
なのにタルパブログだけは、どれも曖昧な夢日記みたいなものしか出てこないんだ
俺はタルパを作るのを諦めた

以上が俺がタルパを諦めた理由だ
なんか質問あるか?

ほな人工精霊タルパ片付けるで

タルパってあれ冗談やで

二次元の女でシコる感覚を常に保ったらいいねんやろ?
鍛えたらいけそう

一時期タルパ関係調べた事あるけど明るい統失っていうことに気が付いたわ

ギガロマニアックス

ぬいぐるみじゃいかんのか?

霊はいるぞ俺は見える見える奴からしたら俺の後ろに化け物が見えるらしい

てれすどん