そこは巨大な神殿であった。真っ暗な神殿には松明の火が絶やさず焚かれ、また朗々と女の祈る声がこだましている。それは救世を願う尊い祈りであった。神殿の象徴たる巫女姫が、三日三晩眠らず、食べず飲まず命を削って祈っている。
そしてその祈りはついに満ちる。神殿の「門」からは光が溢れ、複雑で幾何学的な魔方陣が、異世界への扉を開く。ついに扉は開かれ、光が満ちた。それはまさしく救世の光であった。
暗黒と邪悪に支配され、混沌が支配する世に、その者は降り立ったのだ。
その救国の選ばれし者の名は……
「ぼくばぶちゃん!やさしくしてくれないとやーやーなの!」
神殿の女たちは、絶句していた。どのような高貴なお方が、救国の英雄が光からお出でになるのかと胸を高鳴らせていたというのに、神殿の「門」から出てきたのは、鼻水をたらしたいかにも頭の悪そうな一人の三十過ぎの男であった。
しかも信じがたいことに、彼はいい大人であるはずの年齢でありながらも、幼児言葉を恥ずかしげもなく使っているではないか!これはまともな羞恥心を持った人間なら正視に耐えられない惨状であった。
3:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:52:34.84ID:fj6CUxd80
感動した
12:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:55:16.72ID:O6ctJMU00
>>3
ありがとう!!
4:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:52:37.96ID:dSY0HIDpp
神殿であった?
真っ暗なの?火があるのに?
10:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:54:43.26ID:O6ctJMU00
>>4
突っ込んじゃやーやーなの!!
5:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:52:47.24ID:O6ctJMU00
己のことを”ばぶちゃん”と呼んだ男は、ゲスな欲望に濁った眼で神官や巫女姫の薄く透き通った神秘的なローブを舐めまわすように見ている。
「ひっ!」「いやあああああああっ!」「助けてください!誰かっ!!」
男がそういうと、巫女たちが恐慌状態に陥り、巫女姫が祈祷していた祭壇へと集まる。
巫女姫は気丈にふるまっているが、その手足はは嫌悪と恐怖で震え、肌は鳥肌で泡立っていた。
「みんな、どうしてばぶちゃんを嫌うの……?なんで……?そんなに嫌われたらばぶちゃんは……ばぶちゃんは……っ!」
その時、男を中心にして神殿の中に魔力のうねりが起こり始めた。すぐさまそれは大きな渦となり、濁流のように勢いを激しく増していく!男が振り上げた手には高密度の魔力が集められている。
巫女姫はその様子を見て悟った。この男は醜悪な愚物だが、同時にとんでもない力を秘めた怪物でもあるのだと。
どうしたら……どうしたら止められる!?この男の幼稚な凶行をっ!?
巫女姫は絶望的な覚悟で、自分の身を差し出す覚悟をその場で決めた。それ以外に、巫女たちの命と、この神殿を救う方法はないと悟ったからだった。
7:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:53:52.39ID:O6ctJMU00
第一部 〜完〜
8:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:53:58.17ID:RwQhwehcr
4ね
13:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:55:58.26ID:O6ctJMU00
>>8
えへへ・・・///
9:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:54:33.52ID:dSY0HIDpp
肌が泡だつの?
11:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:55:01.15ID:O6ctJMU00
>>9
うん!!
14:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:56:13.09ID:KJkVfI4lM
肌が泡立つってなんだよ
そういう設定なの?
17:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:57:03.73ID:O6ctJMU00
>>14
誤字っちゃった!てへぺろ!
15:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:56:39.78ID:O6ctJMU00
悪口言われたら焦って発狂しないと面白くない?キチゲきらい?
16:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:57:02.26ID:4A7Ljugm0
もしかして粟立つって言いたかったのか?
19:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:57:25.62ID:O6ctJMU00
>>16
そうだよ?
18:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:57:15.94ID:Lh4iVOzia
ええな
アニメ化決定や
20:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:58:01.88ID:O6ctJMU00
>>18
ありがとう!!!!
やっぱり分かってくれる人は分かってくれる^^
21:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:58:38.03ID:yNIogFWGa
なおしたぞ
そこは巨大な神殿であった。薄暗い神殿内には松明の火が焚かれ、女の祈る声が浪浪とこだましている。それは救世を願う尊い祈りであった。神殿の象徴たる巫女姫が、三日三晩眠らず、飲まず食わずで命を削って祈っている。
そして、神は巫女姫の祈りを嘉納した。神殿の「門」からは光が溢れ、複雑で幾何学的な魔方陣が、異世界への扉を開く。ついに扉は開かれ、光が満ちた。それはまさしく救世の光であった。
暗黒と邪悪に支配され、混沌が支配する世に、その者は降り立ったのだ。
その救国の選ばれし者の名は……
「ぼくばぶちゃん!やさしくしてくれないとやーやーなの!」
神殿の女たちは、絶句した。どのような高貴なお方が、救国の英雄が光からお出でになるのかと胸を高鳴らせていたというのに、神殿の「門」から出てきたのは、鼻水をたらしたいかにも頭の悪そうな一人の三十過ぎの男であった。
しかも信じがたいことに、彼はいい大人であるはずの年齢でありながら、幼児言葉を恥ずかしげもなく使っているではないか!これはまともな羞恥心を持った人間なら正視に耐えられない惨状であった。
23:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:59:35.73ID:O6ctJMU00
>>21
ばぶちゃん頭わるいからどこが違うかわかんない!><
22:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 12:58:58.65ID:DJNN3af30
変換ミスはなろうの書籍化作家でもよくあるし気にするまでもない
24:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:00:17.41ID:O6ctJMU00
>>22
やさしくて泣いた!!
25:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:01:19.24ID:O6ctJMU00
三十過ぎって中途半端だったなと反省。四十過ぎのキモハゲじじいくらいにしなくちゃ・・・
26:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:01:36.44ID:guInSAMB0
ノクターンだっけかの胸糞路線で行けそう
27:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:02:18.43ID:1QZA0Y37a
文は読んでないしどうでもいいけど自分はなろうと一線引いてますよみたいなのが気色悪いから死んでほしい
29:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:03:32.93ID:O6ctJMU00
>>27
そういう気持ちはないんだけどなぁ・・・?
考えすぎじゃない?
30:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:04:45.67ID:O6ctJMU00
ぼくの高尚なぶんちょうは〜wwなろうとは一線をかくちてま〜ちゅwww
33:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:08:25.85ID:x0eQOxK50
なろうに上げろ
34:なんJゴッドがお送りします2021/02/04(木) 13:08:57.73ID:O6ctJMU00
>>33
誰も読まないと思う><
元スレ:https://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1612410710/