スレタイ通りのスレゾね
みうがムソルグスキーに次いでこよなく愛するショスタコーヴィチの傑作で打線組んだゾね
(淫夢要素は)ないです。
多作家の作曲家の作品の中から無理やり9曲に絞っているので、
全ての傑作を網羅する者ではないという事をご了承しちくり〜
2:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:20:46.53ID:5fCyalfR0
1 ピアノ五重奏曲
2 チェロ協奏曲第2番
3 交響曲第13番「バビ・ヤール」
4 ステパン・ラージンの処刑
5 ジャズ組曲
6 ユダヤの民族詩より
7 弦楽四重奏曲第2番
8 24曲の前奏曲
9 ホヴァンシチナ(※編曲のみ)
3:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:20:56.05ID:5fCyalfR0
1 ピアノ五重奏曲
ショスタコーヴィチは残された写真を見るといつも苦虫をかみつぶしたような顔をして、
音楽も神経質でサルドニックで、「美」とは程遠いんでしょ?と思われる方が多数だと思うが、
(打線には入れなかったが)チェロソナタと並んでそんな彼に対するイメージを覆す曲がこれゾね
お聴きになっていただければわかる通り、そこかしこに宝石のような美ときらめきがある曲ゾね
この美しさ、ああ^〜よう心に沁みる。
シューマン、ブラームス、ドヴォルザーク、フォーレ、ザレンプスキなど、
ピアノ五重奏曲は古今東西名曲しか生み出さないフォーマットなのだけれど、
ショスタコーヴィチのそれも彼らと並び称されるべき傑作ゾね
5:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:16.20ID:CG55a32p0
レニングラードしか知らない
14:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:17.99ID:W1jDn8Oq0
>>5
これ
奇をてらった選曲で何がしたいのかわからん
7:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:29.82ID:5fCyalfR0
4 ステパン・ラージンの処刑
バビヤールとほぼ同じ時期に書かれ、詩も同じくエフトゥシェンコの手になる双子の弟のような作品ゾね
13番をさらに深めたようなこの曲、
何故この傑作がなかなか上演されないのか、私には理解に苦しむね(ペチペチ)
まあ日本では「交響曲」か「協奏曲」というフォーマットでないと
どんな傑作であってもなかなか上演されない野獣先輩みてぇな国というのは
重々承知の上なんですけどね、初見さん
それはともかく、この曲に関しては歌詞が味わい深いので、
みうの拙訳を投下するので読みながら聴いてみちくり〜
8:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:38.82ID:JnagxLV60
ええぞ
続けろ
9:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:42.03ID:5fCyalfR0
白い大理石に彩られた花の都モスクヴァで
泥棒が粗末なパンをかかえて走っていく、
今日は彼もリンチにおびえることはない、
パンどころではないのだ、ステンカ・ラージンの処刑(の日)だ!
10:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:51.99ID:5fCyalfR0
ツァーリはぶどう酒を瓶から注ぎ、
北欧ものの鏡を見ながらにきびを潰し、
ぴかぴかのエメラルドの指輪をはめて、
広場へと赴かれる
ステンカ・ラージンの処刑だ!
11:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:21:56.43ID:s6Qiu1y7d
森の歌みたいな題名のやつすき
12:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:04.17ID:5fCyalfR0
腹の突き出た大樽の後を小さな樽が追いかけるように、
太った奥様方の後に門閥貴族が続く
飴玉を美味しそうにがりがりとかじりながら……
今日は祝祭の日だ
ステンカ・ラージンの処刑だ!
13:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:15.10ID:5fCyalfR0
二人の道化が走っていく、
狡猾なごろつきどもはこそこそついてゆく
ステンカ・ラージンの処刑だ!
15:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:26.31ID:5fCyalfR0
かさぶただらけで今にも死にそうな年寄りどもも、
皮のネックレスを首からぶら下げて
もごもご言いながらのろのろ後を追いかける
ステンカ・ラージンの処刑だ!
16:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:36.96ID:5fCyalfR0
卑しい商売女どもも
酔っぱらって寝床から起き上がり
顔に化粧水を塗りたくりながら
ふともものかゆみをかきむしりながら急ぎゆく
ステンカ・ラージンの処刑だ!
17:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:40.61ID:GvIUGOPwa
センスなし
二度と語るな
18:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:22:48.77ID:5fCyalfR0
銃兵隊の女房たちの金切り声がこだまする、
そこかしこから唾を吐きかけられながら、
おんぼろ荷馬車に乗せられて
粗末な服を着せられたステンカ・ラージンが道をゆく
ステンカは押し黙り、
人々から吐きかけられた唾をぬぐおうともせず、
己をあざ笑うかのように苦笑いをしていた……
19:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:00.65ID:5fCyalfR0
「ステンカ、お前は葉の落ちた枝のようだ、
お前は部下を率いてモスクヴァに入りたがっていたが、
たった今お前は一人ぼっちでモスクヴァに入ってきたぞ」
「かまわないさ 唾をかけるがいいさ
楽しむだけなら無料だ
それにしてもお前たちはいつも唾を吐くものだ
自分たちに親身にしてくれる者に」
20:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:13.80ID:5fCyalfR0
役人はステパンの歯を鞭で打ちながら
強い口調で言った
「お前は民の意志に背いて一揆を起こした、
彼らに背けばどうなるか分かっていよう」
「俺は耐えた、目を背けなかった、
私は門閥貴族らに向かって痰を吐きかけた、
門閥貴族らに逆らったというのは確かにその通りだ、
だが民の意志には背かなかった、確かに、確かに!
認めよう、己の発言は
もとより己が選んだ運命だ、
民よ、貴方達の前で告白しよう、
だが役人どもの言い分とは異なるぞ」
21:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:25.56ID:5fCyalfR0
「俺は罪深い考えに陥った、
その罪が己を苛む、
俺の一揆は中途半端なものだった、
最期までやり通す必要があったのだ
民よ 俺の罪は
門閥貴族らを手にかけたことではなく
彼奴らを数人しか手にかけなかったことにある
この憎しみに満ちた世の中では
俺の罪は俺が善良すぎたということだ
奴隷たちの仇である俺が自分自身奴隷だったのだ
闘ったことが罪なのだ
名君を求めようなどとして……
名君などこの世にはおらぬのだ
我ながら愚かな男だ、俺は無駄に命を散らすのだ!」
22:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:35.49ID:iLNR/FeJa
ショタすこビッチ?
23:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:37.30ID:5fCyalfR0
モスクヴァの空に鐘が鳴り響く、
ステンカは処刑台へと連行される
ステンカの前で風が翻る、
刑吏の服をはためかせながら……
そして民の前に佇む刑吏の手には、
ヴォルガ河のように青い斧がある、
斧の表面にきらきらと映っている、
朝の青空を飛び交うかもめのように
ちっぽけな小舟が……
斧の表面には映っている、
仮面をまとった庶民たちの姿が……
立ち込める暗雲を突き抜ける稲妻さながらに……
ステンカは彼らの顔を見つめた、
遠くに、高くに彼らの顔があった
解き放たれた彼らの曇った目の中に、
ちっぽけな、心のうちに秘めたヴォルガ河を見出した……
24:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:23:50.50ID:5fCyalfR0
ステンカの小舟は流れていった(※ステンカの精神は彼らに受け継がれた※)、
涙など見せる必要はない、
おんぼろ荷馬車に乗せられていくだけの価値はある、
いつの日にか、
名もなき彼らが闘う日がやってくるのだから、
彼らの顔が闘志に燃える日がやってくるのだから……
25:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:02.08ID:5fCyalfR0
ステンカは静かにつぶやいた、
「俺は無駄死にではなかった」
彼は断頭台にこうべを垂れて
綺麗に切られたあごひげを押し付け
瞳で合図した
「さあ、斧を!」
26:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:14.15ID:5fCyalfR0
首が転げ落ちた
血にまみれた首が
そのこうべがものをしゃべった
「俺は無駄死にではなかった!」
もう斧に小舟は映っていない、
斧はちっぽけな川の流れさながらに
血にまみれていた……
27:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:16.76ID:TGHo3yj80
守備位置書けや
野球要素ないやんけ
28:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:27.05ID:5fCyalfR0
「お前たち、お祭り騒ぎも始めず
何故黙って突っ立っている?
帽子を脱ぎすて
さあ踊れ!」
だがモスクヴァは凍り付いていた
軍旗だけが揺れていた
道化すらも沈黙していた
凍り付いたかのような沈黙の中
のみが飛び移った
農夫のマントから農婦の上着へと
人々は事の全てを理解した
人々は帽子を脱ぎ捨てた
その時三度鳴らされた
教会の鐘が三度 激しく鳴らされた
29:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:40.32ID:5fCyalfR0
血にまみれずっしりと重い
ステパンのこうべはまだ生きていた
血に濡れた処刑台から
貧しい民のたむろするところへ
投げ銭のようにこうべが視線を投げかけた
恐怖におののく司祭が大慌てでやってきて
ステンカの瞼を閉じようとした
ところが威嚇する獣の如く鋭い眼光が
その手を払いのけた
この悪魔の瞳を恐れるあまり
ツァーリの頭上のかんむりが
凍えたかのように震えていた
ステンカのこうべは打ち勝った
激しくツァーリをあざ笑っていた
30:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:24:52.08ID:5fCyalfR0
5 ジャズ組曲
ミーチャはシニカルでシリアスな作品に傑作が多いんだけど、
軽音楽の分野でも偉大な業績を残しているゾね
13番やステパンの人と同じ人とは思えないほど明るく楽しく趣深く、
ピアノ五重奏曲と同じくミーチャの意外な面に触れられる貴重な曲ゾね
32:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:25:11.77ID:rOAiE/Wx0
おまけ
33:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:25:24.51ID:5fCyalfR0
7 弦楽四重奏曲第2番
ミーチャの弦楽四重奏曲の中では地味な曲だけれど、
ピアノ五重奏曲やチェロソナタのように「純粋に美しい」曲ゾね
ミーチャの古典に対する造詣の深さもうかがえますよ〜窺える窺える
34:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:25:36.87ID:hY41ITo30
ヴァイオリン協奏曲は?
35:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:25:37.06ID:5fCyalfR0
8 24曲の前奏曲
弦四と同じくミーチャの古典への理解の深さが窺える曲ゾね
36:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:25:50.27ID:5fCyalfR0
9 ホヴァンシチナ(※編曲のみ)
ムソルグスキーの手になる作品なんで本当はミーチャの作品ではないのだけれど、
モデストが声楽とピアノ伴奏のパートしか残していなかったのを補筆したんで
ミーチャの作品に含めるのもまあ多少はね?
この曲に関しては、ホヴァンシチナは一応RKの手になる補筆もあり、
最初に世に出たのはそちらの方やが、
21世紀の現代、ロシアの地方歌劇場以外ではRK版で上演されることはめったになく、
殆どミーチャ版で上演されるというのが
彼の編曲がいかに優れたものであるかを如実に物語っていると思うゾね
38:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:26:38.41ID:NouQeTqY0
タコ5は?
39:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:27:41.90ID:yYdN6REF0
ロシアの作曲家だと映像の世紀のOPのおかげでストラビンスキーの知名度が高いやろな
40:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:27:55.53ID:1Zpocyip0
サンガツ
全部聞くわ
41:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:27:55.95ID:WWykF9Bz0
革命ってやつ好きなんだが
46:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:29:15.35ID:nSfow9t9d
>>41
ワイもや
ニワカなら交響曲は5番よな
44:なんJゴッドがお送りします2020/09/20(日) 12:28:31.21ID:G2BOVpXz0
レニングラードが入ってないだけでもう通ぶりたいだけのカスだって分かる
人気=浅薄とか思ってるタイプのゴミ
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