【悲報】俺ちゃん、生まれて初めての喧嘩が学園最強の男だったから相談にのってくれ

俺のクラスには”最強”と言われる男がいる
そいつの親は超絶な金持ちで、学校のプールも親の投資で建設されたと言われている
まあ学校にしてみれば、最強のお客様でもあるわけだ

だから学校はそいつを持て囃し、喧嘩なんかがあった日には、いかなる理由があろうとも片方の責任になる
本人はカスり傷一つなしで、全員病院送りにしてるんだがな

そいつは自分の親の訓練施設で最強の”武”を極めるために、
プロのトレーナーと訓練しているらしい。
俺もそいつの喧嘩を見たことがあるが
アレはもはや超人の域に達してると思う

で、何故俺とそいつがガチバトルになったか。
俺の家は貧乏で、親は過労で最近病気になって病院通い。
だが、俺のために毎日一生懸命働いてくれてた。
母とは離婚して男手一つで育ててくれた。

誕生日には、アカギレだらけの手になってプレゼントもしてくれた。
徹夜で働いて、高校にも行かせてくれた。
俺はこの親の元に生まれて、本当に幸せだと思う

俺はその親を見舞いに行く途中、その男と出会った。
男「何してんの?」
俺「親の見舞い」
男「へぇ、お前の家って貧乏だもんな」
俺「ハハ・・」

男「病気?」
俺「過労で倒れて、癌が発覚した」
男「俺の親は毎日働いても元気にしてるよ
やっぱ貧乏だと健康管理も大変だよな。
まあ社会には貢献してないだろうけど精々ガンバレよ」
この時点で手が出そうだったが、なんとか抑えた

そして、次の瞬間 聞き覚えのある声が・・
親父「おーーい!!」
男「え?誰?ww」
俺「あ、親父」
男「www」
親父「今日は家で食べれるよ。飯は俺が作っておくから」
俺「ああ、早めに帰るよ」

男「マジ?あれお前の親父?wwどっかのホームレスかと思ったwwwwwごめんww」
ここで感情が理性を越え、考える間も無く手が出ていた
不意の一撃に倒れる男。
男「あ?何?」
俺「・・・親父を馬鹿にすんじゃねーよ」
男「やんの?ホームレスの息子なんざ瞬殺してやんよwwww」

そんなある日その最強の奴が母親を金で買っていたのを見たんだ

俺は喧嘩なんてしたことはなかった。
だが、俺はこいつは許せないと思った。
故に絶対に勝ってやろうと思った。

vipでやれ

遠い記憶だが、
昔、俺は一度だけ”武”を親父から教わったことがあった
親父は、武人としては未熟であったが、親父の武には妙な説得力があったのは覚えている
その記憶と、コイツの喧嘩の記憶を見よう見まねで戦おうと試みた

急に句点使うな

左足に重心を乗せ、相手に殴りかかる
感触がない。影?
後ろから「残念、残像ww」って声がして振り向いたら、
右ストレートが俺の顔面50cmにあった。
武の基本、受け身で重心を後ろにそらし、衝撃を半減。

倒れるのは免れ、そのまま右足に重心をかけ、左ストレートを打とうとした
と、同時に相手のボディブローが当たっていて、俺のストレートは空を切った。
俺「ゴフっ」
いじめで殴られるのは馴れていたが、この衝撃はケタが違う
俺はよろけながら男を睨め付けた

れやっb

男「その程度?wwでもホームレスの息子にしては結構やるじゃん」
俺は、全ての力を込め体を縦にし、前進。
男「お、まだやる気?いいねぇ」

これなろう?

俺は、全ての力を込め体を縦にし、前進。
距離は5m。俺が一気に走って間合いを詰めると、男は右に移動
俺は回し蹴りで右サイドを蹴ったららそれは残像で、
でもそれはわかってて、出現場所よんで攻撃したら
後ろから「残念、それも残像w」って声がした。

ええやん

万事休す。
これは掛けるしかない
全力で人生初のバク宙をした。何故か成功。
相手のローキックは空を切り、着地と同時に俺は男のミゾオチに肘打ち。
相手は悶える。この機会を逃す手はない。

はよかけー

っりゃぬ

長い

次の瞬間男が消えた。
と同時に左前方に影を認識。
バックダッシュをし、ギリギリ2cmの所を男の跳び蹴りがかすめた。

そのモーションが終わる前に俺は小ダッシュで間合いを詰め、
”武の力”を拳に貯める。そのスキに目を付けた男の拳が頬に激突。
俺はふっとぶ直前に”武の力”を拳から全放出。青い閃光が空を走る。

閃光は腹を捉え、男はふっとぶ。
俺は殴られた衝撃と放出の衝撃で後ろの壁に激突し、コンクリートの壁にヒビが入った。
そして気を失っていた俺は、家で目を覚まし、男が病院に運ばれていた事を知った。

勝ったか負けたかしか興味ないのになんなんこいつ

またお前か

で、相談なんだけど、俺はどうすればいい?
明日、学校から抹殺される可能性もあるんだが・・・
慰謝料とか請求されないよな?相手はかなりの権力持ってるらしいんだが・・
これ以上親父に迷惑かけたくない

おん

退院したある日最強の男が俺の母親を金で買っていたのを見つけたんだ
腕を組んでホテルに向かう2人を見て俺は
下半身に武の力を感じながら泣いた

朝も見た