ワイは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の部長を除かなければならぬと決意した。

滑ってるけど大丈夫か?

>>4
冗談は顔だけにしとけ

>>4
残念だったねぇ

>>4
ばーかw

店長と部長がかぶっててわかりにくい

>>24
諭吉と釘も被っている。まったく、呆れた文章だ。

「おまえがか?」部長は、憫笑した。
「仕方の無いやつじゃ。おまえには、営業の仕事がわからぬ。」
「言うな!」とワイは、いきり立って反駁した。
「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。部長は、部下の忠誠をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」
暴君は落着いて呟き、ほっと溜息をついた。
「わしだって、平和を望んでいるのだが。」

>>29
論破されてんじゃねぇか

「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはワイが嘲笑した。
「罪の無い人を叱りつけて、何が平和だ。」
「だまれ、無能。」笹本は、さっと顔を挙げて報いた。
「営業の口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、営業の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、懲戒解雇になってから、泣いて詫びたって聞かぬぞ」

>>35
ここ初めて見た

パチ屋要素要る?

>>40
いらん

「ああ、部長は悧巧だ。自惚れているがよい。私は、ちゃんと働く覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」
と言いかけて、ワイは足もとに視線を落し瞬時ためらい、
「ただ、私に情をかけたいつもりなら、明日までに三日間の猶予を与えて下さい。たった一社の担当が、弊社の商品導入に乗り気なのです。三日のうちに、私は現場に見積もりを挙げさせ、必ず、契約を獲って来ます。」

>>43
命乞いしてて草

>>43
命乞いしてるやんけ

唯一の後輩、坂東ティウスは、外回り後、会議室に召された。暴君笹本の面前で、先輩と後輩は、数時間ぶりで相逢うた。
笹本は、坂東に一切の事情を語った。坂東ティウスは無言で慄き、ワイをぎろと睨みつけた。後輩なんかは、それでよかった。
坂東は、こっぴどく締め上げられた。ワイは、すぐに出発した。
キコーナ、満天のネオンである。

>>64
おいこら

>>64
は?

>>64
ガチクズの極み
なんJ民らしいわ

よく知らんけど原作もこんな感じなん?

>>78
小学校になかったん?

「うれしいか。この前のヘコませたバンパーも直して来た。さあ、これから行って、経理たちに知らせて来い。私の先月分領収書は、あすだと。」
ワイは、また、颯爽と歩き出し、席へ帰って見積もりファイルを開き、数字を入れたり消したりし、間もなく机に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。

>>83
何しにきた

>>83
なにしに来たんや?

眼が覚めたのは昼だった。ワイは起きてすぐ、取引先を訪れた。そうして、少し事情があるから、契約を明日にしてくれ、と頼んだ。
先方は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の書類も来ていない、せめて見積もりは出してくれ、と答えた。
ワイは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。
先方も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夕暮れまで議論をつづけて、やっと、どうにか先方をなだめ、すかしたが、説き伏せられた。

>>98
そらそうよ

>>98
負けてんじゃねえか

>>98
負けてて草

>>98
数字を消すからや

牙狼も、満面に金色を湛え、しばらくは、笹本とのあの約束をさえ忘れていた。
演出は、遊タイム到達直前に入っていよいよ乱れ華やかになり、ワイは、外の豪雨を全く気にしなくなった。

>>119
笹本可愛そう

>>119
これじゃ笹本ただの善人じゃん

ワイは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い台たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、社畜のからだで、自分のものでは無い。ままならぬ事である。
しかしワイは、わが身に鞭打ち、ついに天井まで追うことを決意した。

>>123
ただのクズで草

>>123
ただのゴミでは?

あさっての定時までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに言い訳を考えよう、と考えた。その頃には、怒りも小ぶりになっていよう。少しでも永くこの環境に愚図愚図とどまっていたかった。
ワイほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。

>>137
はよせえや

>>137
諦めてて草

>>137
1日に何度昼寝するのか

今宵呆然、ヤケ酒に酔っているらしい坂東に電話し、
「栄転おめでとう。ワイは脅されてしまったから、ちょっとご免こうむって白状しただけだ。
眼が覚めたら、すぐに各課に出かけろ。最後の挨拶をするのだ。
私がいなくても、もうおまえには優しい自然があるのだから、決して寂しい事は無い。
おまえの先輩の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。
先輩との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。
おまえの先輩は、たぶんエラい男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」

>>148
うーんこの

>>148
後輩売っておいてこれはクズ

>>148
いや自分から売ったやんけ

>>148
クズすぎやろ

>>148
坂東に刺されても文句言えないな

>>148
ど畜生

>>148
うーんこのクズ

坂東は、話途中で電話を切った。ワイは、それからスマホの画面をたたいて、
『遠隔操作当たり前の糞ボッタホール。無双のシマでも、出ているのは、サクラと軍団だけだ。他には、何も無い。
全部ベタピン鬼釘。もう一つ先の、キコーナに行ったほうがマシ。』★☆☆☆☆
牙狼は遊タイム直前にして、当たっていた。
ワイは笑って監視カメラたちにも会釈して、ホールから立ち去り、兎小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。

>>165
ワイかな?

>>165
こいつのいいとこが知りたい

>>165
Googlemapで死ぬほど見た口コミ

>>165
全ての幸運がそっぽを向いてる感じがして悲しい

>>165
ワイくんどうするんや

>>165
天井直前の単発は店長が7代祟られるレベルの大罪
残当

眼が覚めたのは翌る日の始業の頃である。ワイは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、昼休みの刻限までには十分間に合う。
明日は是非とも、あの暴君に、ワイの処世術を見せてやろう。そうして笑って会社の足元にしがみついてやる。ワイは、悠々と身仕度をはじめた。

>>180
見習いたいこの精神

>>180
何が間に合うんですかね…

>>180
ちゃっかり寝坊してて草

>>180
余裕たっぷりですね…

>>180
ただの出社やんけ!

>>180
なお間に合わん模様

>>180
何も間に合ってなくて草

>>180
こんな精神力あったら仕事も楽なんやろな

おそらく怒りも、いくぶん小ぶりになっている頃合いである。身仕度は出来た。
さて、ワイは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、亀の如く走り出た。

>>189
遅刻なんだよなぁ

>>189
ノロノロやん

>>189
とろい

>>189
亀さんトコトコで草生えるわ

>>189
油注ぎながら小ぶりになるわけねえだろ

ワイは、明日、怒られる。怒られる為に出社するのだ。身代りの後輩を弔う為に出社するのだ。
暴君の奸佞邪智を打ち破る為に出社するのだ。弁明しなければならぬ。そうして、ワイは許される。

>>221
願望滲み出てて草

>>221
今日怒られるだろ

>>221
この強メンタルよ

>>221
暴君でも邪智でもないんだよなあ

>>221
どこまでいっても楽天家すぎやろ

>>221
後輩殺したのはお前だろ

>>221
許される要素がどこにあるのか

>>221
なぜ許されると思った

>>221
許される気満々で草

>>221
許される(願望)

>>221
弔ってて草

>>221
名台詞やな

若い時からの居場所を守れ。さらば、坂東。若い左遷は、つらかった。
幾度か、吹き出しそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら歩いた。

>>239
なにわろとんねん

>>239
なにわろてんねん

>>239
畜生すぎる

>>239
ゴミすぎる

>>239
次はお前なんだよなぁ
笑っとる場合ちゃうぞ

>>239
なにわろ

家を出て、ビルを横切り、高架をくぐり抜け、会社近くに着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
メロスは額の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや坂東への未練は無い。

>>259
坂東より自分の心配しろよ

>>259
メロスに進化してて草

>>259
坂東、逝く