「ワイ以外の異世界転生者…？」「せや」

ガルナ大陸 パラサイドの街 町長の家
「はぇ〜おっきい家、C級冒険者のワイには眩しすぎるわ」
‍「ご来客の方ですね」
「せや、リーファの街のギルドマスターに言われて手紙を届けに来たんや!」

宴会ホール
「ぷはーっ!異世界に来て一番うまい酒だわ!!」
「楽しんでくれているようだね」
「あ、町長のおっちゃん!!!せや!!手紙を届けに来たんやった!!!」
「そうか、君が…」
「日本ってところからやってきたC級冒険者のワイや!」
「ふむふむ…「この者、異界からの漂着者につき」…」

「なんや、ワイみたいなチーターと思いきや、ずいぶん貧弱なおっさんやんけ」
「なんやあんた…」
「お、丁度いい紹介しよう、彼は…」
「日本国から来たデビルワイや!」
「ワイ以外にも転生者がおったんか!!!」
「いやまさか日本人に会えるなんて思わんかったわ〜仲良くしようやで」

「いや、お前アホか?」
「ファッ!?」
「転生者同士で馴れ合ってもせっかく得たアドバンテージ活かせんやんけ」
(アドバンテージ?)
「君も慣れない世界で苦労したやろ?なんでそんな事言うんや…」
「苦労?俺にはな…再生する聖鎧と聖剣のギフトがあるんや!」

「ん?ワイはそんなもんないまま放り出されたけど…」
「お前元ニートとかやろ?俺は未来ある学生やったしな…」
「は?そんなん差別待遇やろ!!断固抗議する!!」
「俺に言われても困るわ…」
「つー事は何や? 君はもしかして…A級冒険者とか?」

「冒険者違うで、豪商や。わざわざ命張って前線で戦う理由なんてないやん痛々しい」
「そ、そりゃ一理あるけど…ワイにはそれに…」
「ま、チートが無いならお前に興味ないねん。あばよ」
「おぉ〜」
「見て!!デビルワイさんの宝具よ!!」
「そ、それワイが最初の町で盗まれたスマホやんけ!!!」

「ワイが買ったもんや、1億G積まれても売らんでw」
「こ、こいつ〜」
「あまり仲良くなれなかったようじゃな」
「…ところで、さっき言ってたけどこいつ商才あるんか?」
「そうじゃ。デビルワイくんの広範な知識はこの街の礎となっている」
「また何かやっちゃいました?」
(底辺労働者のワイと違って主人公やんけ!)

ワイ「ほなお人形さん使うで」

✌「ファファファファファ」
☹「くっそー…」
(ここからは小声で話すで…)
(ん?)
(スマホのパスコード0000に設定してるお前の脳みそでも分かるように話したる)
(なんや挑発しくさって!)

(お前に頼みたいクエストがあるんや)
(…ワイはただの凡人やで? チートも魔法の素質もないねん)
(最後まで聞け、お前、スマホの操作はできるな?)
(おう、そりゃワイのやしな)
(でも、この世界の人間はうまく操作できんねん)
☹(いや…教えれば何とかなるんやないか?日本語が使えんでもさ)
(あのさ、操作を知ってるアドバンテージを失う訳にはいかんやろ?知っとるのは俺と…お前だけでええ)
(なるほど…)

ん?

(油断しとるからお前は底辺なんや)
☹(そんな事より、頼みたいクエストってなんや?)
(俺の代わりに「イミ山の」の写真を撮ってきて欲しいんや)
(なんのために?)
(…成功報酬は1000万Gとマジックアイテム一式や)
(やるます!!!!お前ええ奴やな!!!)

「いや、お前アホか?」
「ファッ!?」
「転生者同士で馴れ合ってもせっかく得たアドバンテージ活かせんやんけ」
(アドバンテージ?)
「君も慣れない世界で苦労したやろ?なんでそんな事言うんや…」
「苦労?俺にはな…再生する聖鎧と聖剣のギフトがあるんや!」

パラサイドの街 酒場
「てっきりの部下の一流冒険者と組むと思ってたが…」
「ネッコやんけ!」
「失礼にゃ!ウチはこれでもB級冒険者になったんだにゃ!!」
「B級冒険者のイッヌです。二人ともよろしくお願いしますわん」
「さっそく出発に向けて準備しようや!」
おー!

パラサイドの街 裏路地
「マジックアイテム『エレキエンチャント』に…ハチミツ売った金で色々買い物しちゃったで〜w」
「オラッ!来いやッ!」
‍♀「…」
「あ、あれは…」
(か、かわいい)

「あっあの!」 「あん?」
「女の子をそんなに乱暴に引っ張って…ひどいやん!!」
「何勘違いしてんだ?こいつは奴隷なんだよ…組に逆らう気か?」
‍♀「か、構わないでちょうだい」
(よくあるシチュエーション…どうする…?)

「ま、1000万Gあればお前に売ってもいいぜ!w」スタスタ
(つーか助けたところでどうするんや?ワイみたいなマヌケなおっさんが養っていけるのか?)
(あかん…答えが出ん…)
「あったまきた!よーーし!!」

最近の楽しみ

‍♀「はぁ〜」
「そもそも奴隷制なんておかしいやん!!民主主義がー!基本的人権がー!」
‍♀「そんな難しい事言われても…こうやって生きてきたし、なるようにしかならないわ」
「ようしワイが君を助けたる…こんな暮らしをやめて学校に行かせてやるんや」

‍♀「むりに決まってるでしょ…」
「安心せい、アテはあるんや!!」
「それじゃな、紳士ワイはクールに去るで!」 ‍♀(バカな人)

メモリア砂原
「うおおおおおおおおお!!!!!」
「ワイのやつ凄い勢いだにゃ…」
「あんまり飛ばすと馬がバテますよ」

イミの山
「あった…や…」カシャカシャ
「ようやく見つけたにゃ」
「飛ばしてきたのによう追いついたな」
「パーティを組んだもの同士は精霊の加護で位置がわかるんだにゃ」
「はぇ〜知らなかった、ワイ魔法使えんのやけどな」
「この加護は魔法と関係ないんだにゃ」

「それにしてもこれだけでこの報酬はうまいにゃ〜」
「…!敵の匂い!!」

ガルルルル

「うおおおおおおおおお!!!」トツゲキー
「いや勝てるわけないでしょ…」

「ワイ!!『ジェット』!!!」
三三三
「ぐおーん」ヒュー
「いてて…何が起こったんや」
「突撃しやがったワイのスピードを、加速魔法で更に上げて、熊を谷底まで吹っ飛ばしたんだにゃ…」

まーたよくある奴隷展開か

「今のうちに逃げましょう!!」
「お、いけねえいけねえスマホスマホ…」
「あ!」

プスプス…
「やべえよ…やべえよ…」

パラサイドの街 の豪邸
(うう…の家まできてもうた…⛲がある豪邸で圧迫感あるわ)
「お話は伺っております」
(壁に変な文字とかあって恐ろしい部屋やな)ガチャン
「なるほどなぁ…」
「うう…これ、スマホです…」プスプス

「気がついたんか?」
「ワイ…生きてる?」
「俺が斬ったのはお前にある『ステータス』や」
「…どう言う意味?」
「『機械仕掛けの聖剣』」
「この剣に斬られた人間はあらゆるステータスを失う。発語スキル、戦闘力、食事に伴う回復」

「知らんわ…分かりやすく説明してくれや」
「お前がこの世界に来て身につけたもの全て、数値化可能なものなんやで」
「この世界の普通の人間はそんなシステムとは無縁に生きている。だが俺だけは認識可能…あるいは俺の解釈を強制する特殊能力なのか…」
「いずれにせよステータスによる加護を失った人間はゴミにすぎんのや…」
「意味はわからんが、ま、参った、ワイの負けや…」
「ふん、お前が何言うてるのかも分からんわ」

パラサイドの街
「え、誰も反応してくれんやん…まずいわ…」
「マジでバグったゲームみたいになっとる!食べ物食べても味がせん!!」
「詰みや…」
「さいなら…」
「…ん?変な感覚が二つ残ってる…」
「まさか…」

パラサイドの街 宿屋
「」
「イッヌ!!!パーティ組んでる時の感覚追って来たけどやっぱ喋れんのか…」
(どうしたのかにゃ?)
「ネ、ネッコ!!」
(実はかくかくしかじかで〜)
(やっぱり、話せないと思ったら呪いをかけられてたのかにゃ)

これ知ってる
ラブライブだろ?

(せや!!でもなんで話せるん?)
(『テレパス』の魔法を使ってるんだにゃ)
(魔法やマジックアイテムは本人じゃなくて大地への加護を利用してるから、沈黙の呪いを食らっても使えるんだにゃ)
(あいつ…実戦不足やからか能力を過大評価しておったん、やな)
(まぁ魔法がちょっと使えるだけじゃ生きていけないけどにゃ)

(これ解除するにはどうすればええんや?)
(『解呪の洞窟』ってクッソ深いダンジョンが南にあるにゃ)
(ワイダンジョン初めてや…難しそうやな)
(しかも聖剣の呪いなんて解けるかどうか分からないにゃ…)
(うう…報酬にワイの全財産をあげるから…どうかワイの解呪を手伝ってくれんやろか)
(もちろん!!高くつくにゃよー!!)
「」コクコク

解呪の洞窟
(いよいよダンジョンや…)
(松明の用意をしておくにゃ)
☺(分かったやで)


(湖にがおるやんけ!!)
(よし、イッヌにマジックアイテム渡すにゃ)
(分かったで!)

「『エレキエンチャント×3』!!!!」ドボン
⚡⚡バチバチバチバチ

からのJ斬り!!

シーン
「絶縁服を着てきて良かったわん」

(はぇ〜エンチャは武器に使うだけだと思ってた〜 荒わざやな)
(ワイが注目すべきは…剣技の方にゃ)
(たしかに…アレは必殺技なんか?)
(訓練所で習う基礎技にゃのにワイだけできなかったやつにゃ)
(…ガチで練習せんとあかんな)

転スラのパクリやん

一ヶ月後
(うう…迷ったわ…)
(広すぎるにゃ…)
「クゥーン」
(魔力やモンスターで食料はどうにかなるにゃ、ステータス?のないワイの負担は重いけど)
(苦労かけてすまん)

(ウチにも責任はあるけど…流石に帰ったら説教にゃ)
(すまん、本当にすまん…)
「!」
(こ、これは!)

なろうでやれ

メモリア砂原
(まぁ、マジックアイテムはドッサリ手に入ったにゃ)ザッザッ
「わふっ」
(ごめんなさい…)
(リアルな話、ワイに依存されるのも疲れてきたにゃ)
(せやろなぁ…)

なんで犬と猫は何もない人間に優しくしてくれんねん
普通相手にしないだろ

(残る解呪方法は…)
(を倒すこと…ぐらいか!)
(あの街に住むなら流石にに喧嘩は売れないにゃ、それはワイ一人でやってくれにゃ)
(分かった…分かったやで!!計画はあるんや!!)

パラサイドの街
(バカに活気がなくなってるなぁ…?)
(た、大変だにゃ!!!!)
(な、なんや!?!?)
(ワイ!!!イッヌ!!この街には!!!)
(疫病が蔓延してるらしいにゃ!!!)

と交尾しろ

(ワ、ワイらがダンジョン潜ってる間にそんなことが…)
(しかも治療が受けられるのは一部の金持ちだけ!!)
(許せへんなぁ…)
(ん…この花は……あっ!)
(ワイが写真撮ってきたやんけ!!)
(ウチだけには分かる…これがどうやら有毒ガスを発してるらしいにゃ…)
(燃やすで!!マジックアイテム『ファイアエンチャント』!!!)

(も、燃えん…なんでや)
(かなり強力な強化…これをしかけた奴は魔法使いを雇ってるらしいにゃ)
「クゥーン」
‍♀「ケホッケホッ」ドサッ
「!!!!」

はいつ出てくるんや?

(知り合いかにゃ?)
(せや…)

(よく聞くにゃ。この街でに逆らったら命はないにゃ)
(リーファの街に戻って冒険者を続けた方が身のためだと思うにゃ)
(せやな…それが正論だと思うわ…)

(気付いたんや、今までの人生の不満や人間関係なんかは、実はぜんぜん優しい浅瀬で…)
(ワイは生まれて初めて、本気で怒りを覚えることに遭遇したんや)
(せや…この怒りのは…異世界に来たワイの…いや、人としての…はじめての『目的』や)
(ワイは…あいつから逃げるぐらいなら死んだ方がマシや!!!)

「クゥーン」
(あいつはA級冒険者を多数雇ってる…正直ウチ達の実力で勝てるわけないにゃ…確実に死ぬと思うにゃ)
(力なき正義は無力なんだにゃ)
(なのに、譲れないのかにゃ…)
(うん…ごめん…)
(…協力するにゃ)

パラサイドの街 の屋敷
「門の前のA級冒険者たちに異変はあらへんな?」
「はっ、通常警戒中です」
「反魔法結界もガンガン稼働中…と」
✨✨「よくやったな…これで街は俺のもんや」

(ワイのスマホを魔法で修復するなんてお茶の子さいさいよ)
(疫病は花のせいと気付かん一般の冒険者たちは、この街は不味い不味いと薄情に逃げていったわ)
(厄介な連中が消えた今こそ好機!!この街の地下にある魔剣を手に入れて本物のチーターになってやるわ)
(前から無敵度が足りないと思ってたんや、聖剣?聖鎧?確かに強いがそれだけじゃ足りへんw)
(俺だって戦いたいがまだそのときではない。あらゆるアイテムを手に入れて蹂躙するのが転生主人公のやり方や…)

「お茶が入りましたご主人様」ハッハッ
「サンガツ…」
「と言うとでも思ったか?裏切ったのはバレてるんやで」


「毒殺しようとは初歩的やなwイッヌ畜生がよwwあガガイのガイ!ww」

「油断したにゃ」スルスルスル
(煙突から!?)
「ゼロ距離『エクスプロージョン』!!!!」
シュウウウウウウウウウウウウ

「今、何かしたか?w」

「クゥーン…」
「なんで?…魔法が出ないにゃ?」
「この屋敷には反魔法結界が張ってあるからマジックアイテムも魔法も使えんのやで〜w」
「お〜いA級冒険者の皆さ〜ん!!!w」

←ワイも登場させろ

(…マジックアイテム、『ジェット』×3!!!!!)
ゴオオオオオオオオオオオオオオ
「お、きたきた!w さ、大人しく聖剣の錆になるんやで!」
「待て、なんやこの音?」
ドゴォーン!!!!
「!?!?壁が!!!」
三

「噴水!」ビチャビチャ
(結界の外に出た…)
(覚悟しとけよ…)
(マジックアイテム『エレキエンチャント』×10!!!!!)
「ちょっ…待っ…」

⚡⚡「アババババババババババ」バチバチバチバチ
「剣と鎧が…こっこわれ」ジュウウウウウウウ
「ひいっ!!冒険者!!冒険者たちはまだなんか!?」アトズサリー
(お前…ステータスがどうとか言ってたな、ワイと力比べしようや…ステータスぬきでな!)ザッザッザッ

アツい展開や

「参った…俺のま…」カイジョー
「なに言うてるのか分からんわ」



「こちとら必死で訓練を終えた冒険者や、聖剣頼りの一般人よりは強いんやで」


オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!︎!!︎

こういう駄文書いてる人って人生惨めに感じないの?

あくあくあくあく

「うおおおおおおお!!!!」
「『ファイアボール』!!!」
☄
「!?」
☄「ワイ、正気に戻るにゃ!!!」
「あ、ああ…せやな…サンガツ…」
「グゲッ」ガクッ
「スマホ、…返してもらうで」

「いやはや、予定通りにはいかないもんじゃな…」ザッザッ


「家を守らせていたA級冒険者がぜ、全滅…」
「お、お前は…」
「そう…ワシは…」
「魔王軍幹部、クリスマスの魔人」
「人類軍の拠点の弱体化、実にうまくいったわいw」
「町長に変身してこの街を乗っ取るのは楽しかった…というビジネスパートナーを招き入れてな」

ねこかわいい

「む、無能な冒険者どもではない。他でもない俺が…俺が魔剣を手に入れて…そしてお前ら魔王軍を…」ヨロヨロ
「見なさい、薄っぺらな名誉欲や征服欲…そんなもので人間共を売ったカスの姿じゃ」
「こういう自分の事しか頭にないクズが醜態を晒す所を見るともう気が狂うほど気持ちええんじゃわ」
「もう用済みだがのw」ビキキ
「ま、魔剣を手に入れたら…真っ先にお前を討伐してやるんや…!!!」

部屋でひとりでブツブツ言いながら書いてここに晒してるってキチガイだろ

「無理じゃよ、だってお前無能じゃ」
「『エクスプロージョン』!!」
「!?」

ドゴーーーーーン
「ふ、噴水が蒸発してやがる…」
「やったか!?」

ワイは好きやで

キモい

「むだじゃよ」
「にゃ…んで」
「の身体にはあらゆる攻撃を無効化する結界が張られとるんや」
「先に言ってくれにゃ〜」ドサッ
「ワシを傷つけられるのは結界を破壊できる伝説の剣だけ…持ち主は倒れてるがの」
(このジジイマジでヤバすぎるわ…生き物としてのレベルが違う…)

前見た時から続いてるのかよ

魔王がどうとか魔剣がどうとか
自分の年考えろよ
小学生かよ

(あいつを止められるのは俺だけや、治してくれ…)
(ま、魔王軍と協力してたやつが何言うてんねん!!)
(頼む…!)
「マジックアイテム!『ヒール』」
✨✨

(おい、俺が前に出る!!)
(でもお前ていどの力じゃあいつに歯が立つわけないやんけ!)
(確かに俺は壊れた聖剣頼りで…お前よりも能力が低いわ)
(けどこの聖剣の持つ結界特効まで壊れてるかは…まだ分からん!)
(だからお前は残りのマジックアイテムを使って全力で俺を強化するんや)

つまんね

(壊れた聖剣に頼るしか!あいつを倒す方法はないねん)
(一度結界を破壊したら剣や魔法は通る。マジックアイテムで追撃するんやで)
(ワイの戦える次元じゃない気がしてきた…サポートに徹するわ…)
「マジックアイテム…!!『ファランクスx3』!!」

「うおおおおおおおお!!!」ダダダダダダ

エンジェルワイはまだか?

「無駄じゃよ」
「」⚔バキン
「ふんす」
「ぐぇーっ」ドサッ
「鎧は中々堅いようじゃの、命拾いしたな」
「デビルワイーー!!!!!」

「次は、お前じゃな…」
「町長の仇…」
⚔「取らせていただきますわん」ジャキン
「イッヌ!!!!」
「ようし…『ファランクス』!!」
「くぅ〜ん!」
三
「これは魔剣…なんでこんな犬が…」

「ま、魔剣でもお前の結界は破れるんだったよな…かくごせえや」

「うーん…魔剣持ちは分が悪いわ…じゃあの!w」ダダダダダダ
「え?」
「うん?」
「おいおい、逃すか…」グググググ
「伝説の聖剣が…壊れたままだと思ったんか?」
「の背中まで飛んで行け!!聖剣!!」

親泣いてるだろうな

「お〜そういや そろそろ再生する時間のようじゃの…」ヒョイヒョイ
「すまん、楽勝でかわしてしもうたわw」
「かかったな…」
「鎧よ…を包め!!」
な、なんじゃこれは…
ピチビチ

「本命はそっちやで!鎧はワイでしか力を発揮できないが、素の強度自体も折り紙付きや!!」
「つまり…お前は壊せないピチピチの鎧に包まれて脱出不能になったと言う事や!!」
「ワイの雷撃で壊れてなかったっけ?」
「あれはイレギュラーやぞ」ガチャ

ヒィー

⚔ジャキン
⚔ジャキン

「最後のマジックアイテム、『オメガリズム×2』!!」
「『滅多斬り』!!!」ザシュザシュザシュザシュ
「『聖剣斬り』!!!」キンキンキンキンキンキン

現実から目をそらしてこんなアホみたいな妄想ばかり考えて死んでいくのかよ

「く、このクソ、」

ブニュ



「首が分裂した!!今ならお前の剣も通る!!ワイー!!」ヒョイ

見てるぞ

「『ファイアエンチャント』!!!」

「…!うおおおおお!!!!!!!!」


ザンシュッ
「グフッ」チーン

でもこういうのもいずれどっかのなろうでパクられるんやろな

「花が枯れていく…やったぁ…やったんや!!!」

数ヶ月後 リーファの街 冒険者ギルド
ザワザワザワザワ
‍♂「数ヶ月前のパラサイドの魔人襲撃事件…それを機に、冒険者ギルドは新たな部隊を作ることにした」
‍♂「その名も魔王軍討伐隊!」
‍♂「メンバーは元のランクに関わらず、強さだけを基準にして選りすぐりの冒険者をA級待遇として採用する」

‍♂「彼らには性質上、最前線で戦ってもらうことになるが…」
(う…ワイが選ばれたらどうしよう…)
‍♂「まず『魔犬』のイッヌ…」



(十数人は紹介されたが納得の行くメンツやな)

‍♂「…『焔猫』のネッコ…」


(ネッコ…最前線なんて…)
‍♂「以上が通常の人員となる。最後に…」
(ゴクリ…もしワイだったら…自信ないで…)

‍♂「『聖剣』のデビルワイを…魔王軍討伐隊長として任命する!以上!」
「ファッ!?」
「ちょ、ちょっとまてや!!」

ワイは選ばれない

リーファの街 ギルドマスター室
‍♂「落ち着いたか?ワイ」
「なんであいつが討伐隊長なんや…あいつは許されへん事をしたんやぞ」
‍♂「彼にしか使えない聖剣と聖鎧は…最前線を張るものには極めて重要だ」
‍♂「彼は一から鍛え直すと約束してくれた」
‍♂「ま、実質的には囚人待遇だがね」
「でも…でも」

悪いけどこれ俺が書いたことにするから
恨むなよ

「…よう」
「デ、デビルワイ…」
「ワイ…すまんかったな」
‍♂
「謝るなら…街の人たちにしてくれや」

犬と猫も寝取られるんか

「私財は全て寄付した…パラサイドは復興するはずや」
「ワイは最前線で命を張って死のうと思う」
「今は屑のワイが…ワイは…むかし憧れていた英雄になれなかった……これは、せめてもの贖罪や」
「じゃあな…」ガチャ
「…」

リーファの街 冒険者ギルド
‍♀「B級冒険者ワイ様、チーム登録が完了しました」
‍「ありがとうございますやで」
「ワイさん、いよいよチームでの初任務ですね」
「せやな…正直自信ないわ」
‍「チーム唯一のB級なんだからしっかりしてください」
「落ち込んでても仕方ないわな!よーし!いっちょ行くで!」

手紙
‍♀「拝啓ワイ様、貴方の優しさで地獄のような生活を抜け出す事ができました」
‍♀「生きる力のない、何もなかった私は折れる事もありました。理不尽な事もありました」
‍♀「けれど今はこの世界が素晴らしいと思えるようになりました」
‍♀「あなたの勇気のおかげで…生きるための一歩を踏み出せました」
‍♀「本当にありがとうございました」
リーファ魔法学園 ‍♀より

落ちるなよ

アーヤ平原
(魔王軍討伐隊が出発して一ヶ月…)
(彼らには険しい道やろな、ワイのこれからの人生よりも…遥かに…)
☺(けど、あいつらはワイとは違う。才能で道を切り開けるヒーローなんや)
(大丈夫…きっと魔王を倒して、無事で帰ってくるはずや)

最後まで行け

おわり

は?

デビルワイ…

なぜ黒人がいないんだ?差別か?

暇つぶしにいい感じの面白さやった