俺がタルパを諦めた理由

俺はニートで時間余ってて、友達もいないしモテないから、ふとイマジナリーフレンドを作ってみようと思ったんだ
人工的にイマジナリーフレンドを作るのをタルパって呼ぶらしい
統失になるとかあれこれ言われてたけど、関心が勝ってタルパ作りを試みた

ネットで造り方を調べてやってみた
明晰夢を見るとか、視界にイマジナリーフレンドの姿を投影するとか、ずっと独り言で会話してみるとか
本当クラピカの念修行みたいなことをやる
で、しばらくやってたが、全く成功する兆しがない

実際タルパ持ってる奴とネットで連絡取って、電話してあれこれ聞いてみることにした
で、そのときに全く会話が成立しないことに気が付いた
相手にタルパが見えてるからじゃない
俺の質問の意図を全く汲んでくれなかったりしてまともに話ができない

まるで小学生低学年と話しているみたいだった
実際には相手は四十近いおっさん
言葉を何度も言い換えて伝えようとしてたんだが、おどおどし始めて沈黙する始末
「何で俺の言うことがわかんねえんだよ!」って怒鳴ったら、それで切れてそれっきりだった

おっさん可愛そうだって言ってんだろ

ええやん
全くの初心者なん?登山は楽しそうだからワイも趣味にしようか考え中や

それでようやくわかった
タルパ作った奴がおかしくなるんじゃなくて、おかしい奴しか作れないんだって

元々子供がイマジナリーフレンドを見るのはたまにあることなんだ
本気で動物と会話してる気になったり、公園で一人でいたのに友達と遊んだって言い張ったり
でも、大人になると思考能力の発達と共に消えていく

これまでタルパブログとか読んでたときの違和感が一気につながった
タルパのやり方とか体験談漁っても、飛び飛びで肝心なこと書いてなかったりするんだ
結果があって過程が存在しない
「物心さえ曖昧な子供のまま大人になってしまったような人間」にしかできないんだ

ガチなのはNG

ちゃんとぬいぐるみと話したか?

ワイもまるメガネかけてるホームレスのタルパおるわ

よくよく考えれば、そんな「自分に都合のいい架空の友人」が自在に使いこなせたら、もっと広まってないとおかしいからな
万人がやるとは言わないけど、「自分に都合のいい架空の友人」を欲しがってる人間はいっぱいいるはずだろ
なんでもすぐ体系化されるネット社会だ
海外での麻薬体験記録だっていくらでも出てくる
なのにタルパブログだけは、どれも曖昧な夢日記みたいなものしか出てこないんだ
俺はタルパを作るのを諦めた

知ってる
テレスドンやろ

ニートのくせに理屈っぽい

タルパ

ワイもチノちゃん作りたいわ

面白いわ 参考になる