盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」ワイ「ヒェ……」

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1:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:39:33.11ID:rZSzE71sd

令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ
俺(なんで俺が、こんな目に……)
令嬢「うっ」ヨロッ
俺「し、失礼いたします!」バッ
俺「大丈夫でございますか!」
令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ
俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」
令嬢「……」スッ
俺「て、鉄杖……?」
ガツッ、ドゴッ
俺「うぶっ!」
俺「お、お辞めください!」
令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ
令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」
令嬢「次やったら殺してやるわ!」
俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
ワイ「ヒェ…」


2:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:39:39.51ID:rZSzE71sd

俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)
令嬢「…………」
令嬢「口許まで運んで頂戴」
俺「そ、それもですか」
令嬢「…………」イラッ
俺「い、いえ! なんでもありません!」
俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ
俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな)
俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……)
令嬢「早くしなさい!」
俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
ワイ「ビクビクで草」


3:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:39:53.80ID:JGEVUAl50

はよ続き書け


4:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:39:55.14ID:rZSzE71sd

令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ
俺「……お粗末様でした」
令嬢「全部で八回だったわね」スッ
俺「え……れ、令嬢様?」
シュンッ、バンッ
俺「おぶっ! あがっ!」
ワイ「やめたれw」


6:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:03.46ID:GUYWn6Hhp

建て直し雑魚


7:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:11.70ID:iF7TrhIxd

お前も偽物やな


8:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:12.42ID:rZSzE71sd

メイド「大丈夫ですか、俺さん? こんな、怪我だらけで……」
俺「気を遣ってくれてありがとうございます」
俺「これくらい平気ですよ」ハハハ
メイド「食事の時間以外令嬢様に付きっきりなのに、令嬢様の横暴で食事もまともに取れずに殴られっぱなしなんて……」
俺「……」
メイド「……大変でしょう。令嬢様は、サマエルと使用人の間で呼ばれているのですよ」
ワイ「くっさ」
俺「それって、えっと……死の天使でしたっけ」
ワイ「くっさ」


9:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:24.96ID:rZSzE71sd

メイド「そうです。サマエルは、その罪によってモーセに目を潰されたのですよ」クスッ
俺「……聞かれるとまずいですよ」
メイド「このくらい、皆口にしていますよ」
メイド「それに、あの性格ですから。親族も令嬢様を遠ざけていますし、咎めて騒ぐ人はいませんよ」
俺「そんなものですか……」
ワイ「ワイはすき」


10:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:35.71ID:cYpOghRY0

第二の海外の友人(美少女)になれるか、というとなれないよね


17:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:17.14ID:aQlwSHIWd

>>10
そんなのと比べるものじゃないんやが知ってるアピール気持ち悪いから死んでくれ


11:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:36.53ID:rZSzE71sd

メイド「あまりご一緒できる時間はありませんが……俺さんは丁寧で大人しくて、いい人ですね」ニコッ
俺「はは、あまり人馴れしていないだけですよ。田舎から出てきたもので」
メイド「またお時間合いましたら、お話しましょう」
俺「ええ、また……」
ワイ「カッペで草」


12:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:47.66ID:rZSzE71sd

ドンッ、ドンッ
令嬢「遅い! 食事くらい、すぐに済ませなさい!」
俺「は、はい、すぐに!」
メイド「大変ですね」
メイド「妹様は、私達使用人にも優しく接してくださる、いいお方なのですが……」
俺「では、いつかまた」ドタドタ
ワイ「びびってて草」


13:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:55.29ID:50ZzyNLDd

ってなんでワイくんが!?


14:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:40:59.19ID:rZSzE71sd

令嬢「呼べばすぐ来るのね」フンッ
俺「さ、さぼっていたわけではありません」
俺「その、急いできただけで……」
令嬢「…………」スッ
俺「ひっ!」
令嬢「……まぁ、よいわ。今回は見逃してあげる」
俺(た、助かった……)
ワイ「やさしい」


15:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:00.42ID:f8M0IUw80

応援してるで


16:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:14.78ID:rZSzE71sd

令嬢「私は光を失ったけれど、その代わり、耳はとてもいいの」
俺「えっ……」
令嬢「つまらない嘘は吐かないことね」
俺「…………」ゾオッ
ワイ「闇が深い」



19:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:43.04ID:rZSzE71sd

俺「……こ、この位置で大丈夫でしょうか?」ソッ
令嬢「本当に中央なのでしょうね」
俺「……少し動かしますね」
令嬢「………」チッ
俺「ひっ!」ビクッ
俺「これで、毛布を被せて……終わりました。今日もお疲れ様でございました」
令嬢「…………」
俺(ぺっ、労いの言葉もなしかよ)
ワイ「…………」


20:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:54.53ID:rZSzE71sd

俺(これで六時間開放される……)フウ
俺(令嬢様が起きる一時間前から横にいろって、どう考えてもおかしいよなあ)ハァ
メイド「俺さん、お勤めごくろうさまです」ニコッ
俺「メ、メイドさん! どうも……」
メイド「実は、俺さんとお話をしたいとおっしゃっている方がいまして。来てもらえませんか?」
俺「そ、そうなんですか? しかし、睡眠時間がその……」ハハ
メイド「妹様です」
俺「え、えっ!?」
ワイ「誰だよ」
メイド「いつも、一時間早いのでしょう? そちらの件も、妹様から許可を出していただけるかと」
俺「わ、わかりました。しかし、なんで俺なんかを……」


21:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:41:58.58ID:GdIvGAt6p

蛾の死体の山にウンコしてそう


22:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:10.63ID:rZSzE71sd

妹「ありがとう、メイドちゃん」ニコニコ
メイド「い、いえ!」
妹「お話するのは初めてですね。俺さん」
俺「あ、あの、なぜ、俺なんかを……」
妹「……愚姉がいつも、迷惑をかけております」ペコッ
俺「そ、そんな、とんでもないです!」
俺(め、めっちゃいい人だ! なんで令嬢様と姉妹なんだ?)
ワイ「すみっコぐらしとか好きそう」


23:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:12.89ID:oosi6oGhd

イッチは俺?ワイ?どっちなんや


24:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:28.22ID:rZSzE71sd

妹「私が起こしてしまったので、朝遅く出る許可を出したといえば、父も母も、姉も、余計なことは言えませんよ」
俺「ありがたいです……」
妹「本題なのですが……俺さんはとても真面目で、仕事のできる人です」
妹「ここまで文句も大きな問題ごともなく姉に仕えていられる方は、本当に少ないんです」
ワイ「ワイはすき」
俺「過分な評価ですよ。……正直、俺もいつまで続けられるか自信がなくて」
妹「そうでしょう。私はそのような人が、姉の横暴で潰されるのを見たくはないのです」
俺「え……」
妹「庭師の仕事を増やして、空きを作って差し上げます。俺さんがそちらへ入れるよう、手配してあげましょう」
俺「ほっ、本当ですか!?」
ワイ「よかおめ」


25:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:41.65ID:uR+EYGund

素人のツッコミほどつまらないものはないな


26:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:45.27ID:rZSzE71sd

妹「今の仕事だと、まともに故郷にも帰れない上に、何の自由もありません」
妹「庭師の仕事も楽だとは言いませんが、今よりはきっとマシですよ。昼の食事も抜けられますし、お菓子の時間も設けております」
妹「夕食の頃にはその日の仕事はお終いです」
俺「め、女神様……!」
ワイ「草」
メイド「よかったですね、俺さん」ニコッ
妹「一週間ほど、どうにか堪えてください。その間に進めてみせます」
俺「ありがとうございます!」


27:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:42:57.17ID:rZSzE71sd

令嬢「……何を考えているの?」
令嬢「いつも、六時前にはここで待っているのではなくて?」イライラ
俺(こういう日に限って早起きなんだよなあ)ハァ
ワイ「イライラで草」
令嬢「抜けていたわけではないわね。五時にもいなかったもの」
俺(……ほ、本当、こういう日に限って)
俺「じ、実は他の使用人が倒れたらしくて、穴埋めに入っておりました」
俺「妹様より、許可はいただいております」
令嬢「……お前は」
俺「…………」
令嬢「お前は私の世話係なのに、妹の言うことを聞くのね」
俺(ば、バレてる!? いや、そんなはずは……)ドキッ
令嬢「早く連れて歩きなさい」
俺「はっ、はい!」


28:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:04.22ID:5f8//QKRd

イッチはクソガキチーズ牛丼なん?


29:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:08.79ID:rZSzE71sd

―三日後の夜―
妹「明日には父に提案できそうです」ニコニコ
俺「ありがとうございます!」
メイド「よかったですね、俺さん!」
ワイ「ようやっとる」
妹「これであの腐れ女と離れられて、さぞ嬉しいことでしょう」ニマァ
俺「……あ、姉なのでしょう? そこまで言わなくても……」


30:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:19.94ID:rZSzE71sd

妹「元々嫌いだったのですよ。目が見えなくなる前から、高慢で、我が儘で」
妹「その癖に天才肌で、美人で……散々甘やかされて、人の気持ちなど考えたこともないというような、そういう女でした」
俺「は、ははは……」
妹「私も姉の尻拭いをさせられ、その上に姉と比べられ、お前はダメだとよく言われたものです」
俺「…………」
妹「そうしたら……フフッ、目が見えなくなって、あのザマで……!」
妹「ずっと何かに怯えてるみたいに、周囲の物に必死に当たり散らして、ああ、お可愛いことで」フフッ
妹「元々捻じ曲がっていた性格が、ああも悪化するなんて!」
妹「そのうち、捻じ切れてしまうかもしれませんね。なんて」
ワイ「ヒェ……」


31:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:28.34ID:hYkR4GHCd

このワイってのが屋敷で不慮の事故に遭って死んだ使用人の亡霊ってマジ?


32:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:31.55ID:rZSzE71sd

妹「サマエルとはよく言ったものですよ、フフ」
ワイ「サマエル気に入ってて草」
妹「神様が見ていたのでしょう。あの性悪から、視力を奪っていったのです」
俺「…………」
メイド「本当、苦労かけられましたよね俺さん」
メイド「先に俺さんが死んじゃうんじゃないかと、ずっとハラハラしていました」
俺「……お、俺は……」
俺「…………」
俺(情なんてないだろ……! あんな奴……!)
妹「どうしました?」
俺「お願いします……庭師の仕事、お願いします!」
妹「フフフ……」ニコニコ
俺(……本当に、よかったのか?)ギュッ


33:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:38.76ID:f8M0IUw80

面白いで


34:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:43:42.62ID:rZSzE71sd

盲目の令嬢「……私を待たせて、何様のつもりかしら?」イライラ
盲目の令嬢「本当に使えないわね」
俺「申し訳ございませんお嬢様」
盲目の令嬢「次からしっかり……」
俺「明日からは、別の人が世話係になりましたので」
盲目の令嬢「え……?」
俺「もう鈍くて覚えの悪い俺に苛立つこともありませんよ、よかったですね」
盲目の令嬢「え……? あ、え……?」
俺「そういうことですから……」
盲目の令嬢「あ……」ツウ
盲目の令嬢「ち、違う……これ、涙じゃなくて……あ……」
ワイ「なかないで」


35:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:44:04.72ID:rZSzE71sd

俺「今日が、最後ですから……」
俺「よかったですね、お嬢様」
盲目の令嬢「……そう、そういうこと」
盲目の令嬢「やっぱり貴方も妹についたのね」
俺「……なんですか?」
俺「せ、責めたかったら、責めればいいだろ!」
俺「男の俺が世話係をするのは、不都合だし……お嬢様もせいせいするだろ!」
盲目の令嬢「…………」
俺(チッ、今日に限って大人しいのか。調子が狂う)
ワイ「……」


36:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:44:05.56ID:Qtvtnldgd

ワイが実況してるんか


37:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:44:24.20ID:rZSzE71sd

父親「俺君、ご苦労。この食事が終われば、君には庭師に入ってもらう。先輩から学んでしっかりやってくれ」
妹「休憩も取れるようになりましたから、無茶はなさらないでくださいね。時間が合えば、一緒にお茶でも飲みましょう」ニコニコ
俺「はい……」
メイド「よかったですね、俺さん! これまで本当に大変そうでしたから……。妹様に感謝しましょうね!」グッ
俺「……」
盲目の令嬢「…………」ポツン
俺「……食べ終わりましたか?」
盲目の令嬢「……まだ、残ってるでしょ」
俺「……いえ、全然お食べにならなかったので。それは失礼を」


38:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:44:35.53ID:rZSzE71sd

ワイ「次からは、ワイが令嬢様のお世話をさせていただきます……」ペコペコ
俺「……ああ、頼む」
俺「一通りは教えてあるが、わからないことがあったら聞いてくれ。令嬢様は目が見えないから、彼女でも把握していないことが多い」
ワイ「は、はい!」
盲目の令嬢「……」
俺「……一言くらい責めたらどうだ? 可愛げのない」
盲目の令嬢「どうでもいいもの。どうせ、すぐどこかに行くと思っていたわ。妹の手引きだったのは心外だけど」
俺「……そうか、じゃあ」
盲目の令嬢「あ、ま、待って……」ガシッ


39:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:44:46.87ID:rZSzE71sd

俺「……うっ」
盲目の令嬢「ま、待って、お願い……私……」ジワッ
俺「散々人のことぶっ叩いておいて、何のつもりだよ!」
盲目の令嬢「あ……」スル
俺「……それじゃあ、さようなら、令嬢様。もう、話をすることはないでしょう」
盲目の令嬢「あ、あ……あ、カハッ、コホッ、かひゅっ……!」ドサッ
俺「れ、令嬢様!」
ワイ「喘息の発作や!ち、チノちゃん!経口ステロイド薬を!」
チノちゃん「も、持ってきました!!」


43:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:45:52.97ID:ZDXEhAoR0

他人のパクリな挙げ句おもんないって救いようないな


44:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:46:24.69ID:Qtvtnldgd

は?


46:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:47:12.54ID:keDI4oclM

今年一番滑ったな
もう消えてええでゴミ


47:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:47:18.32ID:IvQbMUOk0

こういうのって面白いと思ってるのか絶許狙いなのかんからんな


49:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:47:42.00ID:prMqGK870

本物も偽物もキモいわ


52:なんJゴッドがお送りします2020/10/13(火) 18:48:49.75ID:xlluSqrqa

ワイはすき




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